オジイモモスキーの物語
やぁやぁ、みんな元気かな?
僕の名は、オジイモモスキー。
僕は小さいし、臆病者だから、
みんなに気づかれないようにこっそり生きてるよ。
( *〜*)
ところで、ピンク色のものっていいよね!
僕はよく竹下通りに行くんだけど、
こないだね、ピンクのものを持っていそうな男の子を見つけて、思わずついていったんだ。
僕の感は的中☆
彼はピンクのギターを持っていたんだ🎸
彼はよくギターを弾きながら歌う子でね、
僕はこっそり聴いていたんだ🎶
すぐにでもピンク色のギターに乗って僕も一緒に楽しみたいなって思ったんだけど、
急に僕がいるって知ったら彼も驚いちゃうかなって思って、
ちょっとずつ不思議なことをしようって思ったのさ✨
( *・*)
まずは、僕が彼を知ることが必要!
彼は自分のお部屋でよく動画を撮ったり誰かとお喋りすることが多いことがわかったよ。
「マツクラ」とか「カイト」って呼ばれてたから、彼の名前が「マツクラカイト」くんなんだってわかったよ。
カイトくんはね、お母さんととっても仲良しみたいなんだ。
一緒にご飯作ってて楽しそうだったよ。
カイトくんがママって呼ぶの可愛かったなぁ。
( *ω*)
次に、僕はカイトくんの持ち物にピンクっぽいものが他にないかなぁって探し始めたよ!
ピンクのギター
ピンクのTシャツ
ピンクのサングラス
ピンクのお手紙
カイトくんのお部屋にはカラフルなお手紙がたくさんあったよ。
いろんな人からお手紙が来るなんてカイトくんは人気者なんだなぁ✨
( *v*)
ある日、カイトくんが映画を観てた時のことなんだけど、ピンク色のTシャツで涙を拭ってたんだ。
僕は角っこで一緒に映画観てたんだけど、涙を拭うことができてなかったんだ。
だから、その後カイトくんがお風呂入ってる間にね、
こっそりピンク色のTシャツのところにダッシュしたぜ!
そしたら、ビックリ。
テレビのリモコンがあって踏んづけてしまったのさ!!
とっさにリモコンは隠して逃げたんだけど、
踏んだ時にテレビの電源が入ってしまったんだ。。
アレは焦ったぜ。
カイトくんもそりゃビックリしてて、
不安そうにしてたなぁ。。
ごめんよぉ。。
( ;*-*)
何日か一緒に過ごしてる中で、
やっぱりカイトくんのピンクのギターが
特別最高だと思っててね。
カイトくんがいつもみたいに動画を撮ってる時に、僕は我慢できずギターの隅っこに乗っかりにいった!
カイトくんが僕に気づいた時は固まってたよ。
でもね、カイトくんは僕のことを手で祓ったり、暴言を吐いたりしなかったのさ。
何事もなかったかのように、
いつも通りギターを弾き、歌ったのさ。
( *°*)
僕は今まで色んな子のところに行ったことがあるよ。
当たり前だけど怪しまれて、
気づかれた時には「変態」だとか
「気持ち悪い」って言われたり、追い払われることがことが多かったんだ。
ちっちゃいだけで僕もね、心を持った小人だから、ちょっと傷ついてたんだ。
でもね、カイトくんは違ったんだ。
僕を見つけるまでは不可解で怖いなと思ってたみたいだけど、僕を見つけても特に何も言わなかったんだ。
むしろ僕に話しかけてくれたんだよ。
「キミはなんていうの?」
僕に話しかけてくれる人なんていなかったし、名前なんてなかったから僕はすぐに答えられなかったんだ。
「わからない、でもピンクのものが大好きだよ」って答えた。
「そっかぁ、じゃあおじさんみたいだしカクレモモジリみたいだから…」
ちょっとカイトくんは悩んでた。
「今日からキミは"オジイモモスキー"だ!」
カイトくんは僕に名前をつけてくれたんだ😊
( *▽*)
カイトくんへ
こないだは脅かしちゃってごめんよ。
ピンクのTシャツもピンクのギターも最高にイケてるよ✨
カイトくんはとっても優しく僕を受け入れてくれて、僕は凄く嬉しかったよ!
カイトくんのママが桃を買ってきてくれたのも
僕の好きな食べ物だからだよね。
美味しかったなぁ〜!ありがとう!
僕は新しいところにピンク色のものを探しに旅に出るけど、またどこかで会った時はよろしくね。
最後に、僕に名前をくれてありがとう。
大切にするね!
p.s.
こないだ一緒にテレビで見た、千年延子ちゃん?
彼女のキラキラのピンクの衣装可愛かったなぁ。。
オジイモモスキーより🍑
*おしまい*
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